メディカルピラティス

Medical pilates

メディカルピラティス

ピラティスを導入することによって、大幅なリハビリ時間の短縮と筋力強化ができると言われています。前記の通り、ピラティスは、もともとリハビリ用に開発され、解剖学を基に作られたエクササイズです。怪我をした人や高齢者でも余分な負担をかけずに、筋肉を鍛えられるように作られています。ピラティスは体の内側の筋肉(インナーマッスル)を鍛えることで、体の歪みを直し、体幹が鍛えられ、きれいな姿勢を保てるようになります。結果、肩こり、腰痛、背中の痛みなどに大きな効果が期待できると言われています。
当院では、単にピラティスを行うだけでなく、医師(院長・中村格子他)による診察のもと、疾患をよく理解し、リハビリに精通した理学療法士資格と、ピラティスのリハビリコースのフル認定(マット・リフォーマー・コンプリヘンシブ)を取得した、ダブルライセンスの施術者が担当するため、安心してピラティスを受けることができ、リハビリと体づくりを同時に行うことができるのが特徴です。

  • ピラティスとは?

    ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が提唱したメソッドです。体幹やインナーマッスルを鍛えてバランスのとれた身体にすることを目的としており、高齢者や体に不調のある人でも無理なく取り組めるエクササイズになっています。また、体の使い方を学ぶ基礎トレーニングとしても、多くのアスリートやダンサーたちに選ばれています。近年は、日本でもダイエット効果を期待してピラティスを始める人が増えています。

    ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏
    ジョセフ・H・ピラティス氏
  • ピラティスの歴史

    ピラティスは、1920年代にドイツ人従軍看護師のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が、負傷した兵士(激しい運動が難しい人)のために、筋力強化が可能なリハビリトレーニングとして開発したのが始まりです。
    ピラティスにはこんな逸話があります。第一次世界大戦時、敵国の異邦人だと見なされたピラティス氏は、マン島で拘留生活を送ることになります。1918年に世界的にインフルエンザが大流行し、拘留所でも深刻な事態となります。ですが、ピラティス氏と一緒にピラティスに日々取り組んでいた人は誰一人感染しなかったと言われています。
    その後、ピラティス氏はニューヨークに移住し、ダンサーを始め様々な人を治療し、アメリカで発展していきました。

    時を経て、2000年以降、姿勢がよくなり、ボディラインが変わるスペシャル・メソッドとして、ピラティスはセレブリティ―に支持され人気に火がつきます。欧米のバレエダンサーたちが愛好しているという話題とともに、日本では2005年ごろから流行が始まったと言われています。女優の米倉涼子さんもピラティス愛好家の一人だそうです。ダンスなど長時間の舞台出演を行う米倉涼子さんにとって、数あるエクササイズの中でもピラティスが適しているのだそうです。

    ピラティスの歴史
  • ピラティスはこんな方にオススメ

    運動不足になりがちな現代社会。デスクワークが多いビジネスパーソンにとって「肩こり」「腰痛」「背中の痛み」などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。しかし、「時間がない」「運動が苦手」などの理由から、なかなか体を動かす時間をとれずにいる方も少なくないと考えられます。また、自分は「身体が硬いから…」「ハードなトレーニングはちょっと…」といった理由から、一歩踏み込めずにいる方も多いのではないでしょうか。ピラティスは、そんな方々も気軽に始められるエクササイズです。

  • ピラティスを行う環境

    ピラティスは、入院中のベッドの上でも行えるように開発されたエクササイズのため、基本的にはマットがあれば行うことができます。その他に高齢者や負荷を調節したい時のために、専用の器具を使って行う「マシンピラティス」もあります。代表的な器具には「リフォーマー」があります。これは、ピラティス氏が開発したマシンの中でも最も万能といわれ、50種類以上のトレーニングが可能と言われています。
    ※当院では、このリフォーマーを使用してリハビリに取り組んでいただきます。

    ピラティスをしている女性
  • 「ピラティス」と「ヨガ」の違いは?

    ヨガとピラティスは、どちらもマットの上でストレッチのような動きをするものです。一見すると似ているように思えますが、実際には身体を動かす目的や考え方がまったく異なるものになります。

    ピラティス ヨガ
    目的・考え方 リハビリを基に作られている インドの思想体系に根ざした修行・治療法に由来
    動き 常に動き続けながら行う 体勢を維持したまま静止するものが多い
    重点 呼吸と姿勢、体の内側の筋肉(インナーマッスル)を使い、軸の伸張や脊椎の動き、関節の分離など 呼吸とストレッチ、エネルギー(プラーナ)をうまく活用できるようバンダ(締め付け)を意識する
    効果(肉体面) ・体幹が鍛えられる
    ・ケガを予防できる
    ・姿勢改善が期待できる
    ・筋力不足による体調不良の改善
    ・筋肉を強化できる
    ・コンディションを整えられる
    ・しなやかな身体作りができる
    ・普段使わない筋肉を刺激できる
    効果(精神面) ・交感神経が活性化され、頭がスッキリする
    ・自律神経が整えられる
    副交感神経が活性化され、心がリラックスする